中国の梅毒事情
<<
作成日時 : 2008/04/28 14:42
>>
ブログ気持玉 0 /
トラックバック 0 /
コメント 1
日本医師会雑誌136巻9号、海外の話題より、
中国での先天梅毒の多発
梅毒は旧くて新しい病気である。本邦では、AIDS感染患者の増加に伴い、衆目はAIDS発生率に集中し、AIDS以外の性病の実態は隠れてしまっている傾向がある。しかし、感染症週報の5類感染症データを見ると、毎回10〜20例のAIDS患者の発生と同時に、5〜10例の梅毒患者の発生が報告されている。
この論文は、中国における梅毒に関すす国家的プログラムのサーベイランスデータである。毛体制での性病コントロールの結果、長い間発生率は低く抑えられていた。1期梅毒と2期梅毒を合わせた梅毒の罹患率は、1993年には人口10万人につき0.17人程度であったものが、1999年には人口10万人につき6.5人と急上昇し、以後高いレベルで推移している。先天性梅毒患者は、1991年の10万出産につき0.01人の率から、2005年では19.68人に急増している。梅毒罹患率は、中国国内でも上海が最も高く(55.3人/10万人)、北京、浙江省、福建省、江蘇省も高発生地域として報告されている。
中国での梅毒発生率は、2004年の米国での発生率(2.7人/10万人)と比較しても、発生率の高さに驚かされる。しかも、本報告は届け出された数値を基に検討しているため、さらに多くの患者が隠れている可能性も考えられている。全患者の3/4以上が報告されていない地域があることも指摘されている。先天性梅毒の高い発生率について、著者らは疾患に対する知識の不足と治療費の高さを指摘している。
(Chen ZQ,Zhang GC,Gong XD,et al:Syphilis in China : result of national surveillance programme. Lancet 2007;369:132-138)
(西岡 清)
|
先天性梅毒というのは重症で早くに症状がでれば死んでしまうこともある病気です。
後期に症状が出てくる先天性梅毒では、ハッチンソン 3 徴というのが有名で、これは実質性角膜炎、内耳性難聴、ハッチンソン歯の3つをさします。今でもある程度の年齢の人にはこの角膜実質炎あとがみられることは良くあり、眼科医にとってはめずらしい病気ではありません。
角膜実質炎(Keratitis parechymatosa diffusa)→よくケラパンと略されるのですが、あまり品の良い略語ではありません。
中国では梅毒の発生率が高くなっているということですから気を受けてください。というか、そういうことはしないように。
|
ブログ気持玉
クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ