映画のなかの喫煙
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作成日時 : 2007/09/07 10:12
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喫煙奨励につながる映画俳優の喫煙
〔米オハイオ州クリーブランド〕ダートマス大学(ニューハンプシャー州ハノーバー)のSonya Dal Cin博士は,映画俳優が喫煙している姿を見るだけで,喫煙に対する印象は好転することが新たな心理テストであらためて示されたとPsychological Science(2007; 18: 559-563)に発表した。
<潜在的連合テストで確認>
今回の研究は,視聴者に喫煙の映像を流すことが喫煙に対する肯定的なメッセージを送ることになる機序を調べた。これまでも映画俳優による喫煙が喫煙奨励につながることを示す研究がいくつか報告されている。
今回の研究対象は男子大学生52例で,半数が喫煙者であった。筆頭研究者のDal Cin博士らは同じ映画から場面の異なるカットを抜粋し,研究に参加した学生にそれぞれのカットを見てもらった。1 つ目のカットは主人公が喫煙しているシーン。別のカットは主人公が喫煙していないシーン。
その後,潜在的連合テスト(IAT)を各対象者に実施した。IATは社会心理学で広く用いられている心理テストで,喫煙,薬物乱用などの社会問題など特定のテーマについて,参加者の潜在的信念を読み取るもの。IATについての詳細はhttps://implicit.harvard.edu/implicit/に紹介されている。
同博士は「IATは人が真に考えていることをより正確に捉えられるよう構築されたもの。IATの特徴は正確な反応を示す意思がない,あるいは示すことができない傾向にある人に対しても,その傾向をうまく回避することである」と説明している。
同博士は「IATにより導かれた結果は,喫煙者も非喫煙者も映画の主人公に共感し,主人公が喫煙をしていた場合は,明らかに喫煙と自分をより強く結び付けていた」と述べ,「これは映画のなかの喫煙が,喫煙に対する観客の潜在意識に影響を与えている証拠である」と結論している。
一方,共同研究者でワーテルロー大学(カナダ・ワーテルロー)心理学のGeoffrey Fong教授は「この知見は,映画を見た非喫煙者が突然喫煙を始めるということではなく,彼らの喫煙に対する意識がわずかながらも否定的ではなくなり,寛容的になるということである」と述べている。
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タバコ嫌いの私としては、喫煙を減らす方向の運動には賛成。
だけど、潜在意識に対する影響を理由にして、映像表現やその他に対する規制を厳しくするのは基本的に反対。このような規制はごくごく限定的なものにしてほしい。
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